キャバクラのキャストの皆さん、売上はどうですか?2020年のコロナ流行からこっち、売上が厳しい…という人が多いのではないでしょうか。でもキャバ嬢の中には売上をキープどころか、売上を伸ばしている人気キャストも居ます。
このまま「コロナのせい」と言いながら、売上ダウンを続けたくはないですよね?それなら「売れてるキャバ嬢」がどうやってお客様を惹きつけているかを分析して、どんどん取り入れていきましょう!
今回はコロナ禍の今だからこそ取り入れたい、人気キャバ嬢も使う接客術について解説します。
「売上分析」「顧客管理」をやる嬢が勝つ!
さて、接客術の前にいきなりですが「売上分析」と「顧客管理」ってやってますか?「面倒でやってない」という人もいれば「顧客管理って?」というキャバ嬢も少なくないようです。
お客様を引き寄せる接客術を行うには、まず自分の現状を知ることが大切!売上分析と顧客管理で、自分の強みと弱みを知りましょう。
顧客管理
今日ついたお客様について、情報を記録しておきます。
- お名前
- 職業(大体でOK)
- 年齢(おおまかに「20代」「50代くらい」でもOK
- 見た目
- 趣味や話題の傾向(慣れるまでは毎回、話した内容をカンタンにメモっておく)
スマホで一緒に写真を撮っておくと、顧客管理が更にラクになります。パッと見れば顔が思い出せるので、来店の間が空いた時にも安心です。
売上分析
各お客様による売上を記録しておきましょう。お店のスタッフさんと相談して、記録を取るのを手伝って貰うのもいいですね。とりあえず月間の売上だけでもOKなので、自分の売上を見ながら比率をチェックしていきます。
指名のお客様の年代は?
指名をいただくお客様、売上げアップに貢献してくれているお客様の年代はどこが多いですか?20代・30代・40代以降等、ザックリでも良いのでパーセンテージを調べてみましょう。
- 20代が多い → 40代以上からは人気が無い?
- 40代以上が多い → 20代からの反応は?
「この年齢層からは売上が取れていないな」という「ニガテな層」があったら、意識するようにしておきます。
新規客が多い?常連が多い?
あなたの売上の客層、新しいお客様が多いですか?常連さんが多いですか?
売上が常連さんばかりで、3ヶ月以内の新しいお客様がほとんど居ない…という場合、売上げアップには「新規顧客の獲得」に力を入れた方が良さそう。
反対に「新しいお客様はある程度つくけど、長く来てくれる常連さんができない」という時は、「常連づくりのためのテクニック」を磨くことが大切です。
太客が多い?細客の比率は?
少ない太客でドーンと売り上げているのか、細客も多いけど数の多さで売上ているのか…このような傾向も確認しておくと、これからの改善策のポイントになりますよ。
お客様の年代別の接客術
キャバクラに来るお客様は基本的にみんな男性ですが、年齢や職業は様々です。このうちグループ化しやすいのが「年齢」。年代によって好まれる話題や接客態度も違います。
「ニガテな年代層」があったら意識的に「好まれる接客態度」を取ると、売上げのアップに繋がりますよ。
20代のお客様向けの接客術
20代のお客様は、キャバ嬢に対して割と「親しい雰囲気」を求めることが多いです。20代前半ならば付き合う前の女友達のような感覚。例えばワザと「××くん」と下の名前で読んでみる、合コンのように楽しくはしゃいでみる、あえてズバッと斬り込んだ話をしてみる…といった具合ですね。
20代後半なら、会社や部活の親しい先輩後輩といった程度の距離感が好まれます。反対にあまりキチンとしすぎた「接客らしい接客」をすると、「壁がある」と感じられてしまうこともあります。
30代のお客様向けの接客術
30代に入ると、お客様は大きく2つに分かれます。「仕事に生きる」タイプか「趣味に生きる」タイプです。ここを見極めて「喜ばれる会話」をすることが大切ですよ!
仕事好きタイプ
仕事に一生懸命なタイプだと、会話の中で仕事の話が出てくることも多いですし、業界の話も積極的に出てきやすいです。
- どんな仕事なのか
- 役割・やりがい
- よく出てくる会社の人の名前
この辺をよくチェックして覚えておいて、次回の会話の中で出してあげるととても喜ばれます。また仕事内容について少し調べて「共感」「尊敬」の姿勢を見せるのも好印象です。
趣味好きタイプ
趣味系のお客様は、仕事の話をしないしほぼ嫌がります。ちょっと仕事の話を降って良い返事が無いなーと思ったら、趣味系に切り替えた方が良いかもしれません。
- 休日の過ごし方
- 好きなレジャー
- 好みの映画や本、作品等
趣味系のお客様は、趣味の部分にキャストが興味を持ってくれることを喜びます。特殊なワードが出てきたら後で速攻でメモって調べておくこと。「興味がある!」という態度で色々きくと、話が弾みやすいです。
40代のお客様向けの接客術
40代以降になると「落ち着いて飲みたい」というお客様がすごく増えます。20代のお客様のような勢いとノリで飲む感じで攻めると、引かれてしまうことも。「ちょっとゆったり」を意識するといいですね。
また40代以降の男性は「大人の男性としてのプライド」を持っています。なので頼られるのは大好きですが、茶化されるのは嫌いという人が多いです。ニュースの話題でも今日あったことの話題でも、「知らない、わからないから教えてほしい!」という「頼る姿勢」を見せると好印象を得やすいです。
結婚・家族の話はお客様に合わせて
40代以降のお客様だと結婚されている方も多いですが、その話題はお客様が言うか言わないかに任せましょう。「キャバで遊ぶのが好きなだけ」というお客様だと家族の話題をバンバン出すこともあります。そんな時にはご家族の情報も覚えておくと、お客様から喜ばれます。
反対に独身のお客様の場合、結婚の話はデリケートなので避けた方が無難。お客様から悩みを打ち明けられたりするまでは、こちらから話題を振らない方が良いです。
新規と常連で接客術は変わる!
次に新規や比較的新しいお客様を掴むコツと、常連さんのように長続きさせる接客術について見ていきます。
新規のお客様を開拓する接客術
共通点をたくさん見つける
心理学では、人と人は「同じ部分」があるほど早く仲良くなれて、好感度を持ってもらいやすいことがわかっています。「この娘いいな」と思って貰えるポイントには色々ありますが、お客様との共通点を見つけるのが早道というわけです。
共通点は何でもいいんですが、多ければ多いほど「強み」になります。
- 好きな食べ物
- 海が好き?山が好き?
- アウトドア派?インドア派? 等
「私は違う!」というより「私も同じです!」と言った方がお客様をつかみやすい…というわけですね。新規顧客をたくさん掴めない…という人は、このへんを意識してみると良さそうです。
話を途中で終わらせる
「まだ新しいお客様だから」と会話に力を入れて、どんどん盛り上げすぎていませんか?実は次回に来てもらうには、完全に盛り上げすぎないことも大切なんです。
人は「途中で終わったもの」に対して強く興味を惹かれて、続きを見たがるという心理的傾向を持っています。You Tubeの動画も、全部説明されるより引っ張られるとついつい続きを見てしまいませんか?
キャバクラの接客ではこの「引っ張る」のが凄く大事です。話が盛り上がってきたら「この辺だな」というあたりで話を終わらせると、「もっと会いたいな」と思ってもらいやすいですよ。
良い常連さんを増やす接客術
常連客ほど「頼る」が大切!
一口に「常連客」といっても、実は男性と女性で喜ばれる接客方法が違うって知ってました?女性のお客様は、常連になるほど「特別扱い」をわかりやすくされる方が喜ぶ傾向があります。カンタンに言えば「親しくなったのだから優先的にチヤホヤされたい」ということです。
例えば行きつけのヘアサロンでもホストクラブでも良いですが、「あの人はダメだけどあなたは特別に良いですよ」と言われたりすると嬉しくありませんか?女性の「常連客」とは、「VIP扱い」なんです。なのでキャバのキャストの中には、これと同じように男性客を扱おうとする人も大勢居ます。
でも実は、男性客が喜ぶ「常連」の扱いは違うんです!男性は「親しくなればなるほど優先度を落としてOK」という考え方をしています。例えば居酒屋の常連客が新規客のために席を開けてあげて「いいよいいよ」という…これが男性の考える「頼られる常連客」なんです。
常連のお客様を適当に扱うわけではないのですが、敢えて「頼る」を駆使してみてください。「今日は一緒に居る時間が短くてごめんなさい、でも助かった…」こんなふうに頼られたら、嬉しい男性客も多いということです。
「言葉にしない」をポイントに!
女性と男性のコミュニケーションの違いとしては「言葉での表現」が挙げられます。ざっくり言うと、「女性はなんでも言葉にして表してほしい」もの。反対に「男性はできるだけ言葉にしたくない生き物」なんです!
例えば40代以上の男性が多いバーや居酒屋さんだと、常連さんは一々メニューを頼んだりしませんし、店主さんもアレコレ言いません。「いつもので良いですか?」「うん」…こんな言葉にしない会話ができる関係性こそ「常連である」と男性は考えるし、そのような関係性を好みます。
これはキャバクラの接客術でもマネできるポイントです。「前は××を飲んでましたよね、今回もそれでいいですか?」と言葉にして確認せず、「今日もいつものでいいですか?」とお酒の名前を言わない…こんな「言葉にしない仕草」をするだけでも、男性は常連扱いを感じて喜びます。
お客様が長続きしない時の接客術
フリーのお客様が本指名になったのに、3~4ヶ月位で来なくなってしまうことがほとんど…売上分析でこんな傾向が見られたら、営業スタイルを考え直す時かもしれません。
キャバクラのキャストがいわゆる「色恋営業」一本で営業すると、よほど接客がうまい人でない限り半年くらいでお客様はお店に来なくなってしまいます。お客様の興味が「キャバ嬢と付き合えるかどうか」だけに向いてしまうので、「無理っぽい」とわかるとお店から足が遠のいてしまうのです。
コロナ禍の中、このような営業スタイルでは売上キープするのが難しいですよね。「色恋だけの営業」から少しずつ「付き合わなくても長く来てもらえる関係」にシフトするための接客術を意識してみましょう。
自分のマジメな一面を見せる
「将来やってみたいことがある」とか「行ってみたい国がある」「先を考えて勉強している」「学校に行こうと思ってる」等、目標や夢等を語ってみるのも良い手です。「この子もマジメで一生懸命になるんだな」と思って貰えれば、人間的に好きになってもらえます。
お客様の「楽しい」を支える
お客様によってキャバクラの楽しみ方は人それぞれですが、「とにかくココに来ると楽しい!」と思ってもらえる時間を作るようにしましょう。お笑い系の話をして明るく騒ぎたいのか、趣味の話をじっくりしたいのか…方向性を見つけて「楽しい時間」を提供することで、「店に繰り返し来たい」と思って貰えるようにします。
常にポジティブな態度を見せる
お客様にグチを言ったりスネたりする…これ、色恋営業だとうまくいくこともありますが、あまり頻繁にやるのはよくありません。お客様はお金を払ってお店に来ている立場なのに、キャバ嬢の方がネガティブな態度でいることが繰り返されると、お客様は無意識のうちに疲れてしまいます。
特にコロナ禍の現在だと「売上が厳しい」とか「お客様が来ない」とかグチも言いたくなりますよね。でもそこはグッとこらえて、お客様の前では楽しい笑顔を見せるようにしましょう。
ハッキリ言いますが、お客様側もコロナに対するグチは職場等で十分に言い合っています。キャバクラでくらいは楽しく明るく過ごしたいのです。もちろんお客様がグチを言っていたら静かに聞いてあげることが大切ですが、自分からネガティブになるのではなく、ポジティブを心がけるようにしましょう。
おわりに
コロナ禍の中でも売上をキープするための接客術、参考になる点はあったでしょうか?コロナ禍でお客様の数が減っているときこそ、自分の接客を見直す良いチャンスです。接客術をしっかり磨いて、売上げアップに繋げましょう!