「無口なお客様相手だと会話が続かない」「キャバ嬢だけど実は会話が苦手」「トークが盛り上がらない…」「すぐに話がネタ切れしちゃう」キャバクラでこんなふうに悩んでいる女の子、結構たくさんいます。
これ、実は「トークのコツ」を知らないだけなんです。ちょっとしたコツを知っているかどうかでお客様との会話が盛り上がるかどうかの差が出てくるんですよ。今回はキャバ嬢なら絶対知っておきたいトークのコツを7つ、くわしく紹介していきます。
目次
「自分の話」はしなくて大丈夫!?
キャバクラでお客様と話すときに「自分でどんどん面白いネタを出さないと」と思いこんでませんか?会話ベタなキャバ嬢の90%はこの勘違いで失敗しています。
もちろん面白いネタをガンガン繰り出せるタイプの人気キャバ嬢さんもいますが、それはどちらかというと少数派。自分の話をせずに「お客様の話を聞くのが上手」という売れっ子キャバ嬢さんの方が多いくらいなんです。
まずは「とにかく自分から話題を出そう」「面白いこと言おう」と肩に力を入れるのをやめて、「お客様に楽しく話してもらうこと」にシフトチェンジしてみましょう。
テレビ番組でいうと、ひな壇にいるタレントやアイドルの方になるのはダメ。トーク番組の司会やインタビュアーの方を意識してみると良いかもしれません。
「YES・NO質問」→「5W1H質問」へ!
「お客様にいろいろ質問しても、すぐに話が終わっちゃう…」こんな悩みを持つ女の子に多いのが「クローズド・クエスチョン」ばかりを何回もしているパターンです。
クローズド・クエスチョンって何?と思いますよね。これは「YES・NO」で答えられる質問のこと。この質問ばかりだと、基本的に「はい」か「いいえ」だけで会話が終わってしまいます。
クローズド・クエスチョン(YES・NOの質問)
これだと話がちっとも膨らみませんね。特に着席後に会話をスタートした頃は、とにかくお客様に「うん」「いいや」以外の話をしてもらうことが大切です。「YES/NO」では答えられない「オープン・クエスチョン」を使ってみましょう。
オープン・クエスチョン(YES・NOで答えられない質問)
これでお客さんとの間に「テニス」という話題ができました!かなり会話が続けられそうですよね。このような「はい・いいえ」で答えられない質問は「5W1H」で作っていきます。
5W1Hとは
・WHAT:何が?どんな? → 例:何が好きですか?
・WHERE:どこで? → 例:どこに行きました?
・WHICH:どの?どっちが? → 例:どっちが好きですか?
・WHY:なんで?どうして? → 例:なんでですか?どうしてそうなるんですか?
・HOW:どうやって? → 例:どうやったらできますか?
もちろん全部の質問を「オープンクエスチョン」にするのは難しいところ。でもできるだけ「YES・NO」で話を終わらせないように工夫してみましょう。
質問のポイントを少し絞る
「オープン・クエスチョンにしても話がちっとも弾まないけど??」これはオープン・クエスチョンの内容があまりにもザックリしすぎているためです。
例えば先輩や家族に「最近どう?」と急に質問されても、答えに困りませんか?何について訊かれているのかわからなと「どうって言われても…」といったゴニョゴニョ回答になってしまいがちです。
「芸能人誰が好き?」と言われるより、「ジャニーズの中だったら誰が好き?」と言われた方が答えやすいですよね。答える範囲がせまくなったので、答えを考えやすいんです。質問をするときには、ポイントを少し絞ってあげると良いですよ。
【例】
×「よく行くところってどこですか?」
→「連休、どこか出かけました?」(出かける「時期」を絞る)
×「買い物ってどこでします?」
→「素敵なネクタイですよね。どこで買ったんですか?」(買い物をしたアイテムを絞る)
相槌に「共感or賞賛」と「質問」をプラス
お客様が少しでも話をしてくれた時に、相槌(あいづち)だけで済ませてはいませんか?相づちとは「そうですね」とか「はい」「そうなんですか」と調子をあわせたり、ウンウンとうなずくことです。
相槌ばかり打っていては、絶対に会話ははずみません!あいづちだけでなく「共感」したり「賞賛」したり、そしてさらに「質問」をしてみましょう。
【NG例】
【OK例】
お客様はあなたが良いリアクションをすることで「話していて楽しい」と感じます。またさらに質問をされることで「この話に興味を持っている」と感じ、さらに話を続けてくれるのです。
お客様が出した話題は変えないで!
意外と多くのキャバ嬢がやっている失敗が、せっかくお客様が出してきた話題を自分で変更してしまっているパターンです。
【NG例】
これ、どちらの例もNGなのがわかりますか?お客様は「六本木でAさんを見た」という話を続けたいのであって、キャバ嬢のヒルズの話にもキャバ嬢とA君との関係にも興味はありません。
NG例では、お客様が話したい話題のコシを完全に折ってしまっているんです。
「自分から話題を見つけなくては」「面白いネタを話さなくては」と考える人ほど、このタイプの失敗はやってしまいがち。「自分が、自分が」ではなく「お客様が何を話したいのか」を見極めることが大切。お客様の話を最大限に引き出すようにしましょう。
否定・反論・批評は絶対NG!
キャバクラでの会話で特に気をつけたいのが「反論」「批評」「ダメ出し」「否定」は絶対にやらない!ということです。
でも「否定なんてしてないよ~」と思っているキャバ嬢が無意識にお客様を否定してしまっていること、実は相当の確率であります。
【例】
これも十分に「お客様の言っていることの否定」です!「えー、これくらいで?」と思わないでください。
「いや」とか「えー」「違う」「でも」と何度も繰り返し言われることは、お客様を疲れさせます。少しずつ楽しい気持ちが消えていって、会話が弾まなくなってしまうんです。
もちろん会話上手のキャバ嬢ならば、否定をうまいこと使って会話を盛り上げることもできるでしょう。でも今現在「会話が続かない、盛り上がらない」と感じているなら、絶対に「否定の話」はしない方が良いです!
「ちょっと違うな~」「わたしの考えとは合わないな~」と思っても、基本的にはお客様に同調してあげることを意識しましょう。
鉄板ネタは離席3分前に!
上の6つのポイントを意識して話すようになると、以前に比べて少しずつ会話が続くようになるはず。そんな中で「この話はどんな人にもウケるな」「この話題だとなんとなく場が盛り上がるな」と感じたら、頭の中にしっかり覚えておきましょう。それはあなたの「鉄板の話題」です。
この「鉄板の話題」、これからは着席してすぐには繰り出さないで、しばらく取っておきましょう。お客様のテーブルに付く時間が終わりそうな3~5分位前になったら、さりげなくその話題を出すのがコツです!
こうすると、離席する時に「話題が終わらない」という状態になります。お客様は最高潮に盛り上がったところですから、キャバ嬢に離席されるをつまらなく感じるはず。「えっ行っちゃうの?」とお客様に言わせたら、最大のチャンスです。
「私ももう少し話したいな」と、その場で指名をお願いをしてみるのも良いでしょう。速攻での場内指名が無理でも「続きを今度話そうよ」と連絡先を交換するところまでは行けるはずです。
人間は「途中で終わった」というものに対して「もっと聞きたかった…」という気持ちを強く持ちます。テレビでCMの続きが気になるのと同じです。席を離れる時にクライマックス直前まで盛り上げることを意識すると、指名率も変わってきますよ。
おわりに
キャバ嬢がトークを長続きさせる7つのコツはどうでしたか?面白いネタや喋り方ができなくても、7つのコツをうまく使いこなすことで、お客様の方から自然と喋ってくれるようになりますよ。また聞き上手の女の子には、話すのが好きなお客様がついてくれやすいです。名インタビュアーになった気持ちで、お客様の話を引き出してみましょう!